9月は夏の疲れが腸に出る季節 ~秋の過ごし方~

東洋医学では、自然の移り変わりと私たちの心身は深くつながっていると考えます。

まだまだ蒸し暑いですが、秋はだんだん空気が乾燥し、日照時間が短くなる季節。

秋は「肺」が影響を受けやすく、「肺」が弱まりやすい季節となります。

そして、夏に冷たい飲み物やビール、アイスやかき氷、冷房の効いた環境で過ごした影響は、じつは秋になってから腸に表れやすいのです。

「肺」と「大腸」はつながっています

東洋医学では、「肺」と「大腸」は密接につながっていて、お互いに影響し合う関係といわれています。

肺は呼吸を通じて“気”や“水分”を巡らせ、大腸は不要なものを排泄する役割。

肺の働きが弱ると、腸が乾燥して便秘や下痢を起こしやすくなり、逆に腸内環境が乱れると、肺に不調が出て咳・喉の違和感・肌荒れなどにつながります。

つまり、腸を整えることは、呼吸やお肌のケアにも直結するのです。

こんな不調はありませんか?

こんな不調を感じている方は、夏の疲れが腸に溜まっているサインかもしれません。

✅便秘や下痢が続く、お腹の張りが気になる
✅肌の乾燥・かさつき・吹き出物が出やすい
✅喉の違和感や空咳が増える
✅風邪をひきやすい、呼吸が浅い
✅なんとなく気持ちが沈みやすく、憂うつになる

腸はとっても繊細。
腸の調子が良くなってきていても、季節が変わることで影響を受けやすくなりますので、注意が必要です。

9月のおすすめの過ごし方

乾燥が強まる秋は、私たちの身体も乾燥しやすくなるため、 「肺を潤す」「腸を整える」 ことがポイントになります。 

◎白い食材

秋は「肺」と関わる季節で、肺は“白”に属するといわれます。
白い食材は肺を潤し、乾燥から喉や腸を守ってくれます。
✅ 梨・れんこん・大根など … 粘膜を保護し咳や喉の不調に◎
✅ 山芋・白きくらげ … 胃腸を養いながら潤い補給

◎旬の食材

旬のものは自然界のエネルギーをたっぷり含み、体に負担なく取り入れられるのがポイントです。
✅ぶどう・柿 … 水分を補い喉や肺を潤す

◎消化吸収によい食材

秋は夏の疲れが出やすく、脾(胃腸)が弱りやすい時期でもあります。
甘みのある穀類や根菜は「脾」を養い、消化吸収を助けてくれます。
✅ さつまいも・かぼちゃ・栗・米・はちみつなど … 腸を整え便通サポート

◎温かい汁物や飲み物で内臓を冷やさない
冷えは腸や消化力を弱らせ、便秘や下痢の原因に。温かい飲食で内側から守りましょう。

◎腹巻や湯船で“お腹を温める”習慣を
お腹が冷えると血流が滞りやすく、自律神経も乱れがち。温めることで腸の働きが整います。

◎深呼吸や軽いストレッチで巡りを整える
肺を大きく動かすことで酸素が巡り、腸もマッサージされるように動きやすくなります。

◎早寝早起きで体のリズムを調える
秋は日が短くなりやすいため、自然のリズムに合わせて休むと免疫力が安定します。

腸と心のつながり

東洋医学では、肺は「悲しみ・憂い」と関わる臓器ともいわれています。

日が短くなることで心が沈みやすくなるのも特徴。

また、この時期は気分がしんみりしたり、恋愛映画や感動作が心に響きやすくなります。
たまには映画を観て、涙してみるというのも良いかと思います。

腸は「第二の脳」と呼ばれ、自律神経や心の状態と密接に結びついています。

腸内環境が乱れると気持ちも不安定になりやすく、逆に腸を整えることで心が穏やかに整いやすくなるのです。
そのため秋は、「腸をケアすること=心のケア」にもつながります。

秋は「夏に乱れた腸」を立て直す絶好のタイミング

秋にしっかり腸を整えておくことで、冬の冷えや免疫低下に負けない身体をつくることができます。

また、春の花粉症やアレルギー症状を和らげる土台づくりにもなります。

これから “食欲の秋 ”になりますが、
・食べ過ぎない(腹八分目)
・よく噛む
も大切!

食べ過ぎをやめて、翌年の春の花粉症がほとんで出なかったお客様もいらっしゃいます。

セルフケアをしてみても、それでも慢性的な便秘や下痢、疲れが抜けないと感じるときは、専門的なケアで腸を直接ほぐすのも有効です。

腸セラピーで腸をやさしく刺激することで血流が促され、溜まった夏の疲れをリセットしやすくなります。

当サロンの腸セラピーは、腸の硬さや張りをやさしくゆるめ、血流や自律神経のバランスを整えるサポートをしています。

「なんとなく不調が続いている」「便秘やお腹の張りが気になる」「気持ちが落ち込みやすい」―
そんな方は、ぜひ一度秋の腸ケアを体験してみてください。

夏の疲れをリセットし、心と体を潤す秋の養生で、冬を元気に迎えましょう。

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